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可変戦闘機(かへんせんとうき、Variable Fighter、ヴァリアブル・ファイター)とは、テレビアニメ『超時空要塞マクロス』を始めとするマクロスシリーズ作品に登場する架空の兵器。通常の戦闘機形態「ファイター」、そこから手足を展開した中間形態「ガウォーク」、人型ロボット形態「バトロイド」への3段変形機構を有する機動兵器群を指す。 初代VF-1の愛称にちなみ、マクロスシリーズではその他のバリエーションも含め、総称として「バルキリー」と呼ぶことが多い。以下、本文中では区別のため型式番号+愛称の形で表記する。 == 概要 == アニメ・玩具関連の「乗り物がロボットに変形する」メカの中でも、マクロスシリーズの可変戦闘機はリアルロボット的な解釈の最右翼にあり、リアリティーを感じさせるデザインや設定が根強い支持を得ている。また、『ガンダムシリーズ』のモビルスーツ、『装甲騎兵ボトムズ』のアーマードトルーパー、『機動警察パトレイバー』のレイバーといった他の代表的なリアルロボットと比較して、航空兵器的性格が強いのも特徴である(ガウォーク・バトロイド形態でも地上を歩行するシーンは少なく、ほとんどの場合は飛行している)。メカデザイナーはマクロスシリーズの中心人物でもある河森正治。一部の機種はスタジオぬえの先輩宮武一貴が手がけている。 第1作『超時空要塞マクロス』に登場したVF-1 バルキリーは、アメリカ軍のF-14 トムキャットに酷似した極めて現実的なデザインの戦闘機が一瞬で人型に変形するというそれまでに無かったメカ設定で〔従来のロボットアニメにおける合体・変形シーンは一つの見せ場であり、じっくり描写したものを毎回使いまわすことが通例であった。〕、後の変形リアルロボットに影響を与え、1980年代のアニメに変形ロボが乱立する原因となった。番組の制作発表当初、アニメ誌ではファイター形態とバトロイド形態が変形する設定を伏せて掲載され、放送直前に中間形態であるガウォークが公表され、これが可変メカであることが知らされた〔1982年発行のアニメ誌・アニメックVol.26のカラーページで、初めてファイター、ガウォーク、バトロイドの三形態が並んで紹介され、これ以前にバルキリーが可変メカであることを報じた記事は無かった。〕。 また、戦闘シーンでは無数のミサイルが乱舞する中、激しく空間を飛び回る演出が「板野サーカス」という俗称で評判となった。 後のマクロスシリーズ作品には様々な後継機が登場し、ステルス機など現実世界の航空機開発史を反映したようなバリエーションを展開していく。実在の航空機のフォルムをベースにロボットへの変形機構を考案する方式を採り〔ただし、最初にデザインされたVF-1はロボットのデザインが先行し、変形機構を編み出す上でF-14に似た戦闘機形態にたどり着いており、ガウォーク形態も変形玩具の開発過程で偶然見出された経緯を持つ。なおVF-22やVF-17をデザインした際に河森は「現実の航空機がステルス化に伴う装備内蔵により肥大化したのでデザインが楽になった」とコメントしている。〕、愛称(ペットネーム)も過去の名機から引用するなど、SFとミリタリーセンスの融合を図っている。詳細はモチーフとなった実在する航空機の節を参照。 機体のサイズはファイター形態で実在の戦闘機と同様か小さいくらい(全長12mから22m)で、バトロイド形態でおよそ全高12mから15mほどに設定されている。局地戦用の可変爆撃機(ヴァリアブルボマー)の中には全長30mを超える設定のものもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「可変戦闘機 (マクロスシリーズ)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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